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【サムエル記上】わかりやすく読解②

 

内容「わかりやすく読解」サムエル記上

「エリの苦悩」と「サムエルの成長」

22エリは非常に年老いていた。息子たちがイスラエルの人々に対して行っていること、
臨在の幕屋の入り口で仕えている女たちとたびたび床を共にしていることも耳にして、 23彼らを諭した。
 
「なぜそのようなことをするのだ。わたしはこの民のすべての者から、お前たちについて悪いうわさを聞かされている。
 
 24息子らよ、それはいけない。 25人が人に罪を犯しても、神が間に立ってくださる。だが、人が主に罪を犯したら、誰が執り成してくれよう。
 
しかし、彼らは父の声に耳を貸そうとしなかった。主は彼らの命を絶とうとしておられた。
 
 26一方、少年サムエルはすくすくと育ち、主にも人々にも喜ばれる者となった。

旧約聖書は歴史書であると共に、そのくどい程リアルなストーリーの中に教訓が挿し込まれている。

印象深い箇所や強調したい箇所は今後も赤字にしている。

「エリに対する主の思い」と「エリの息子たちへの死の宣告」

神の人がエリのもとに来て告げた。「主はこう言われる。 

29あなたはなぜ、わたしが命じたいけにえと献げ物をわたしの住む所でないがしろにするのか。

 

なぜ、自分の息子をわたしよりも大事にして、わたしの民イスラエルが供えるすべての献げ物の中から最上のものを取って、自分たちの私腹を肥やすのか。 

 

30それゆえ、イスラエルの神、主は言われる。わたしは確かに、

あなたの家とあなたの先祖の家はとこしえにわたしの前に歩む、と約束した。

 

主は言われる。だが、今は決してそうはさせない。わたしを重んずる者をわたしは重んじ、わたしを侮る者をわたしは軽んずる。

 

あなたの家の男子がどれほど多くとも皆、壮年のうちに死ぬ。 

34あなたの二人の息子ホフニとピネハスの身に起こることが、あなたにとってそのしるしとなる。二人は同じ日に死ぬ。

 

 35わたしはわたしの心、わたしの望みのままに事を行う忠実な祭司を立て、彼の家を確かなものとしよう。彼は生涯、わたしが油を注いだ者の前を歩む。

 

 36あなたの家の生き残った者は皆、彼のもとに来て身をかがめ、銀一枚、パン一切れを乞い、

『一切れのパンでも食べられるように、祭司の仕事の一つに就かせてください』と言うであろう。」

人間は何にも変え難い知恵や分別、愛を犠牲にしてでも、愚かで無価値な利得を優先してしまうことが往々にしてある。

それを思い返される部分だと思った。

 

「エリの死」と「エリの2人の息子の死」〜奪われた神の箱〜

イスラエル人はペリシテ人から戦を仕掛けられていた〜

10こうしてペリシテ軍は戦い、イスラエル軍は打ち負かされて、それぞれの天幕に逃げ帰った。打撃は非常に大きく、イスラエルの歩兵三万人が倒れた。
 
 11※神の箱は奪われ、エリの二人の息子ホフニとピネハスは死んだ。
15エリは九十八歳で目は動かず、何も見ることができなかった。
 
 16男はエリに言った。「わたしは戦場から戻って来た者です。今日戦場から落ちのびて来ました。」エリは尋ねた。
 
「わが子よ、状況はどうなのか。」 17知らせをもたらした者は答えた。
 
イスラエル軍はペリシテ軍の前から逃げ去り、兵士の多くが戦死しました。あなたの二人の息子ホフニとピネハスも死に、神の箱は奪われました。」
 
18その男の報告が神の箱のことに及ぶと、エリは城門のそばの彼の席からあおむけに落ち、首を折って死んだ。
 
年老い、太っていたからである。彼は四十年間、イスラエルのために裁きを行った。

※神の箱とは

神の箱は、神の存在を象徴しており、イスラエルでは、もっとも神聖なものでした。

箱の中には、契約の板、アロンの杖とマナを入れた壺が入っていました。

この契約の板は、モーセシナイ山で神から授けられた、十戒を記した2枚の石の板のことです。


 アロンの杖は、杖でありながら芽を出したもので、これは、たぐいない祭司としてのアロンの使命を示しているものです。


 マナは、神の民が荒れ野で飢えていたとき、神が40年間の荒れ野での旅の間中、毎朝、マナを降らせてくださった、神の慈しみを示すものです。

「神の箱の帰還」

戦に勝利したペリシテ人イスラエル人の「神の箱」を奪取していた。

しかし、問題が発生。ペリシテ人の神殿(ダゴン神殿)に安置していた所、神ダゴンの像が仰向けに倒れる。

直す→倒れてる→直す→頭と両手切断される。。

 

ペリシテ人が腫れ物に襲われる(疫病流行)

不吉だということで、「神の箱」はイスラエル人に返還した。

 

今回はここまで。